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ズンガリガリガリズンガリガーリ

人生の物語や私的なことがらを140字前後で記録します。

3歳になった息子とはてなーの父

息子が 山菜 三歳になったのでつらつらと思い出しながら。


三年前の深夜、妻が「う、生まれる!」というので(ホントは寝てるところを無言で蹴飛ばされた)、当時 山菜 三歳の娘を起こして、家族一同予め用意しておいた荷物とともに車で 参院 産院へと向かった。娘はついに弟が世に現れるのと普段はしない夜のドライブで、急に起こされたにも関わらずずいぶんとごきげんである。


途中にルパンの車だったら大ジャンプするであろう登り坂の頂点があり、ガタコンとならんように最新の注意を払ってそこを越えたが後部座席からは呪詛ともつかぬ低い罵声が聞こえた。これについては今でもなじられる。


さて産院に登院し、ふと周りを見回してみるとなるほど深夜だというのに当直の看護師さんというのか助産師さんというのかが忙しく行ツタリ来タリシテオル、ハハア、ココガクリニツクトイウモノデアルカとひとりごちていると、一族郎党LDR室へと案内される。LDRとはLong Slow Distanceの略で慌てずに長くゆっくりヒッヒッフーができるように陣痛(Labor)、分娩(Delivery)、回復(Recovery)を一つの部屋でできるようにしたシステムである。リカバリーが回復なのはいいけど、陣痛がレイバーで分娩がデリバリーってすごいよね。「陣痛」フェイズのときはまるでそう自宅の寝室であるかのような殺風景ゆったりしたリラックス空間であり、ひとたび「分娩」フェイズに入ると物陰から医療器具が飛び出してくるので移動の必要がないという優れものであるが、すでにカーテンの陰に医療器具が見えとる。スタンバってる。


看護師さんもしくは助産師さんたちが血圧測定の親玉みたいなのを腹に巻いて、子の心音を測ろうとしている(ここ記憶曖昧)。あれ?聞こえないな、などと採血で血管分かりにくいみたいなふうである。そうこうしているうちに先生がやってきて、よろしくお願いします、と言いつつ僕らは外に出される。あー、一応僕立ち会いの予定だったんですけど、説明会みたいなやつも受けたんですけど、と思ったけれど、その説明会で「追い出すかもしれないけれど時間を争う場なのでいちいちくいさがらないでくださいね」というようなことをすごく優しい言葉で言われてた記憶があるので、黙って外に出た。ちなみに一人目のときは立ちあうどころか自宅で寝てたのだけれど、これには深い事情があるので割愛。で、今回も立ち会うの怖くてうまく逃げたなとか言われそうだなと思いながら部屋を出た。


そんで廊下で娘と待ってると地獄の底から聞こえてくるようなうめき声がどこからともなくしてきて、その後でホギャアホギャアと赤子の声が聞こえた。登院して40分くらいである。「ご家族の方お入り下さい」と言われ入ると母子ともに一仕事終えて健康そうである。とまあここまで僕は「何事も無くて良かった」と思っていた。


胎内で酸欠になって新生児仮死で生まれたという説明を受ける。母体で子の心音が聞こえなかった時点で緊急事態なのだった。先生が駆けつけてできるだけ急いで出産。初産じゃなくてよかった。どのくらいの間酸欠だったかわからないので、後遺症についても何にも言えないとのこと。最後のは僕が訊いたのでそう答えられたのだけれども、僕の方も訊きながらまあそう言うよなと思ってた。その新生児くんは酸素飽和度が低いということで小さいケースに入れられて何か処置を受けてたが、ホギャアホギャアと泣いてたことだし今はただ見守るしか無い。そしてそのとき思ったのが、もし今後なにかあったとして、それが新生児仮死による後遺症なのか、independentな事象なのか、原因は同じだけど別々の事象なのかわからないなということ。妻に話したら今確認できない後遺症のことをゴタゴタ言ってもしょうがないと言ってた。何にせよスピード出産で体力もあまり削られておらず肝っ玉母ちゃんである。


そんで母子を産院に残し娘を妻実家に預け、家で一人プレミアム・モルツを飲む父である。当時のツイートを見ると「あらゆる困難が科学で解決するこの時代」「科学の力ではどうしようもできない」などと言っている。このエントリ面白く書こうとしてだいぶダメ人間になってきたので補足するけど、もう少し頑張ってます。「今日は掃除と洗濯をしよう」ともつぶやいたり。


そういえばタイトルに「はてなーの父」と入れててその辺りを書いてなかった。「はてなーはワシが育てた」という意味じゃないですよ。「このおっさん、はてなブックマークが生活の中心になりすぎてる」的な。いや、はてなーじゃなくても考えたらいいんだけど、僕の場合ははてなーだからだなーと思うのです。

  • 後遺症のところで因果関係についていろいろ考えたあたり。
  • やっぱり計画分娩で医師の体制が万全の時に出産の方が良いのではと思った。
  • 産院でK2シロップの文字を見て「ああこれが」と思った。
  • ちょうど見舞い客がホ○○○○◯に片足突っ込んでて(そんときの雑談で初めて知った)警戒した。まあこれは当然だけど。
  • 後日小児科で心房中隔欠損症と心室中隔欠損症が確認される。そんとき調べたり周囲の人に聞いたりしたので心臓の中隔欠損は原発事故以前から結構な頻度であるよ、と思ってる。
  • 猫かわいい。
  • 犬ももふもふする。